さぁ、いよいよ頂上アタックもスタートし、もう登るしかない状況に。
アイゼンとピッケルで、一歩一歩慎重に歩みを進めていきましたが・・・
アニマル石川、とうとう体力の限界に。
これまで北極・南極を制覇し、タクラマカン砂漠を横断、
またハワイ州マウイ島のハレアカラ山自転車登頂レース「サイクル・トゥ・ザ・サン」での記録は
未だに40代アマチュア記録として破られていないという、
強靱な体力を持つ石川ではありますが・・・
強靱な体力を持つ石川ではありますが・・・
倒れこみ、天を仰ぐほど。
社員ですら、ここまで疲れ果てている石川を見たことないというのが正直なところです。
そんな石川を見たガイド イーライ・ポッター氏は、逡巡の末、
とうとう下山を決意。
「私には石川さんを無事に帰す義務がある。だから下山しよう」と告げました。
しかし、当の石川は頑なに拒絶。
登頂を目指す意志を変えませんでした。
ガイドの使命である登山者の無事を最優先するイーライと、
何が何でも登りたいという強い気持ちを持つ石川。
折り合いがつかず・・・
そこで石川が取った行動は
背負っていたペットボトル2リットル分を捨てるというもの!!!
この行動に、もう一人のガイドは思わず
「サムライスピリット!!!!!」と叫びました。
登山で水は必需品です。
なぜなら、水を摂ることで血流を良くし、高山病を防ぐことができるからです。
その水を2リットルも捨てるということは、命を賭して登るという意志でもあります。
その行動に気圧されたのか、イーライ氏は挑戦続行を決意。
ただし、70分以内という制限時間付きです。
時間内に登頂できなければ、その時は必ず下山するという約束の元、
マッキンリーのサミットを再び目指すことになりました。
重い足を動かし、更に薄くなる空気の中意識を保ち、
なんとか辿り着いたのはフットボールフィールドと呼ばれる
400mほどの広い大地。
拡大写真。
ご覧ください、鋭く尖った山頂を。
この急勾配を、限界を超えた体力で進んでいかなければいけないのです。
それに加え、時間にも制限があるのです。
石川から後日談を聞いたところ、この時の記憶は途切れ途切れだそうで、
その話からも過酷さがよく伝わってきます。
そして、気力のみで歩き続けた結果・・・
夢にまで見たマッキンリー山の頂上が目に飛び込んできました。
エベレスト、アコンカグアに高さでは負けるものの、
その頂にとうとう辿り着いたのです。
長かった・・・長かった・・・長かった・・・
マッキンリー山の頂点に立てた、「EXPEDITION 88」の旗 |
その時に撮影された、アニマル石川登頂の写真。
現在、DACグループオフィス内にも飾っています。
この写真だけを見ると、果敢な姿に見えるでしょう。
しかし、石川はこの時のことを覚えていないそうです。
しっかりと足を踏みしめ、勇猛な立ち居振る舞いですが、
記憶にないというのは、この道のりの過酷さを物語っています。
石川はこの時、DACグループ本社にも電話を掛けており、
「登頂したぞー!!!!!」と、雄叫びをあげていたのですが、
それすらも記憶にないそうです。
精根尽き果てるまで立ち向かった石川の勇姿、
これはDACグループ社員のみならず、多くの方々に勇気を与えるでしょう。
しかし、この成功も皆さんのサポートや応援があってこそ。
石川を頂まで導いていただき本当に本当に有難うございます。
アニマル石川は、ここマッキンリー山にて、
また新たな伝説を作り上げました!!!!!!!!
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