2013年3月1日金曜日

【アコンカグア登頂報告⑥】登頂~下山 上山編

すでに語られている部分、重複しますが上山目線で綴ります、、、

なんとも不思議な色の朝焼け。アタック失敗の日でした。
この数時間後、全員どん底に落ちるわけです。この空、一生忘れないでしょう・・・



1月30日、アタック失敗。
6,400mで先に進むことを断念。
そこから一気に4,300mのBCまで下山。高低差2,100m。

この下山は本当にしんどかった。
肉体的にも精神的にも、ボコボコに打ちのめされた状態。
正直、登頂よりも鮮明に覚えてます。。

普通なら素敵に見える写真のような朝焼けも、
今見ると失敗の前兆のような、不気味な景色にしか見えません。


まぁ登頂出来た今となっては、この時のメンバーの精神状態や心の動きなどなど、
一番ドラマ的な部分ではあるのですが。
それを語り始めるとこのブログがなかなか「登頂」出来ませんので・・・


とにかく、一時の戦意喪失状態から、
各自プレッシャーやらなにやらとの葛藤もありつつ、
再度「やってやる!」状態にこぎつけるわけです。


2月3日、再アタック。
前回の失敗の時とは打って変わって、メンバー全員好調!天気も絶好調!!
この時はメンバー全員気合いが違いました。
そして何より、僕らの力の源となっていたのは仲間への感謝の思い。

実はこの時日本では、
会社の仲間達が会社に集合し登頂の瞬間を見守ってくれていました。
なんと日曜の夜にも関わらず、約50名もの社員が集まってくれました。

「SPOT」により今どこを歩いているか、リアルタイムでわかります。 


でもって、2月3日は節分。豆まきしていたようです。


そんな熱い声援、思いを寄せてくれる仲間達。
出発前からたくさんのエールをくれて、、、
自分の人生でこんなにも感謝の思いで溢れたことはないっていうくらい、熱い思いを胸に歩きました。

「絶対、頂上から感謝を伝えたい!!」

最後の登り(グランカナレッタ)は決して楽ではありませんでしが、
その思いが僕らの足を一歩一歩、前に進めてくれるんです。


また~、そんな臭い事言っちゃって~
なんて思われるかもしれませんが、
これが本当なんですよ。家族や仲間の事を考えると、自然に力が湧いてくる。足が前に出るんです。


頂上が間近に見えた瞬間は涙が出ました。(まさか二人も泣いていたのは知りませんでしたが・・・)
まぁ皆ゴーグルやサングラスしてるんで泣き放題ですね。



そして登頂。
夢にまで見た(本当に見た)頂上の十字架。
「感動」という言葉一言では表せない、その瞬間の感情。
達成感、開放感、感謝の思い、色々交じって、とにかく、まぁそんな感じ。

憧れ続けた十字架。鉄パイプで作ったようなチープさはありますが・・・ココに立ってることに意味がある。


後輩から貰ったお守り(?)と記念撮影。




あと、
誰も触れていない下山のお話も少しだけ。

登頂で浮かれてばかりいられません。
疲れてますが、下りなきゃ死にますので頑張りました。

この下山が結構ハード。
なぜなら、
高度順応で何度も往復して荷上げした荷物(テントや寝袋やその他キャンプ用品)を
全て回収、背負って下山せねばなりません。

しかも「出来るだけ早く下山して、ちょっとでも観光したい!」
という願望から、
3日間で下山するスケジュールを登頂翌日に下山完了というスケジュールに変更。

荷物が重い。それでも20キロはないっぽいですが、極度の疲れでめちゃくちゃ重く感じます。

その日BCに到着したのは18:00。
出発したのが0時だったので18時間の行動。
ただただ、メンドーサ観光を夢見て、ひたすら歩きました。

そして翌日、無事にメンドーサに到着。
美味しいお肉、食後のアイス、久方ぶりのシャワー、ふかふかベッド。
下界の生活に感動しっぱなしでした。

その後市内観光やワイナリーに行ったり、少ないアルゼンチンライフを楽しみました。


と、まぁかなり端折ったつもりですが、それでもだいぶ長くなってしまいましたね。


最後に、
弊社代表石川が、何かに挑戦する際に基本としている3つの原則があります。

①大きな目標に挑戦する
②「必ず出来る」という信念を持つ
③感謝を忘れない

この3つの意味、本質を実体験として経験出来たこと、
何事にも代えられない貴重な経験です。



そして、これまで応援頂いた方、
またブログを見てくれていた方、(※注 今回でブログ終了なわけじゃないです!)
ちょっとでも気にしてくれていた方、

本当にありがとうございました!!
皆さんのおかげです。


この後も登山情報やその他どうでもいい情報を更新していく予定ですので、
引き続きこのセブンサミッツブログを宜しくお願いします。





おまけ。

ホテルにプールがありました。
帰国日、迎えの車が来るまであと30分。

じゃあ、ひとっ風呂。

水着なんて持ってないのでパンツで。
あっという間にお迎えは来ました。
濡れたパンツは捨てました。

30分のバカンス

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