2012年12月24日月曜日

究極のイメージトレーニング


先日は日帰りで東京出張。

ミウラドルフィンズさんで高所適合テストを受けてまいりました。

高所適合テストとはどういうものかというと…

高所レベルに酸素の薄い部屋があって、その中で運動したり仮眠したりして、体の反応を調べ、高所に著しく弱くないかをテストするというものです。

ただ、身体能力を測るなどテストをするのではなく、テストを通して自分の体が低酸素状態でどんな反応をするのかを理解する。高山病の予兆などを理解し、未然に対処できるようになろうよというコンセプトのテストです。

スタッフさんのレクチャー半分、テスト半分。
大変勉強になりました。


テストを受ける直前に札幌で、キリマンジャロ隊の佐藤暁子と、「自分では気づいてないけど、すごい高所登山に適した体で、超人的な数値出たらどうしよう。こりゃ100年に一度の逸材だ」みたいな感じになったらどうしようと、ほんとどうしようもない話をしていました。

結果としては普通。
一般的な数値でした。肺活量が少しあるくらいで。
むしろ、長年の喫煙により空気を吐き出す力が弱いとのこと。


さ、あと3週間できることやろうと。ということで今週も藻岩山。


今回は1ヶ月をきったということでテーマを変えてみました。

テーマは「究極のイメージトレーニング」です。

トップアスリートはイメージのレベルが凄まじく、例えば、普通の平地で歩いていても、そこが8000m峰の環境かのように感じることができ、心だけでなく体も8000mの環境下にいるかのような反応を示してしまうと言います。

ならば、藻岩山でも仮想アコンカグアとしてトレーニングできるんじゃないか?

そこで、今回は米袋とペットボトルをザックに背負い込み、アコンカグア用の冬靴とアイゼンを履き、本番さながらの環境を作りました。


荷物が重いので、いつもは30分で行く道も、倍近くかかる。

ゆっくりゆっくり高所のように登っていきます。


ここは6000m、俺にはできる、俺にはできる、「すみません!」
お爺さんが後ろから来ました。相当な健脚、どうぞ先を行ってください。
私は高所の環境下にいましてね、すいすいは行けないんですわ。

気を取り直し、

ここは6000m、俺にはできる、「すみません!」
トレイルランナーが汗だくで来ました。トレランってすごいね!どうぞ先を行ってください。

しきりなおして、ここはアコンカグア!

ここは60「すみません!」
また、お爺さん。

自分のペースがとても遅く、且つ道幅も積雪のため狭く。
お爺さんに追い抜かれては藻岩山に戻されてしまい、アコンカグアのイメトレどころではありませんでした。というか、重装備でちんたら歩く少し迷惑な男性になっていました。

申し訳ございませんでした。事情があったんです。

2012年12月23日日曜日

カリカリしてるぜ


どたー、ばたーとしていてなかなかブログを書けませんでした。


上山隊長もアップしておりましたが、雪上訓練で【富士山】行ってきました。

富士山は独立峰で常に風がふいているためカチカチな氷に覆われており、この時期の雪上訓練にぴったりな山だそうで。


まぁまぁ私、今回もなめてましたよね。

富士山が毎年何人も死者が出る恐ろしい山とは。

夏のイメージでした私は。
そこに雪が積もっているんでしょくらいに思っていました。

倉岡さんも「なんではじめての雪山が富士山なんだろうとは思いました」とのこと。


何が恐ろしいって。

さえぎる物の何もない山じゃないですか、そしてカチカチに凍っているわけで(スケートリンクを坂にしたような感じ)、足を滑らすと止まることなく転がり続け滑落死という訳です。

アイゼンを履いてるものだから、サクサク登れるもので、いまいち実感がわいていなかったのですが、そんな無防備な私を見透かしてか、倉岡さんが地面を触ってみるように指示…

地面の雪は思ったよりもカチカチです。

「柔らかいように思えるけど凍っているでしょ?」
「はい(だから?)」
ココ、滑ったら死にます
「まじっすか(ヒエーーー)」
「まじです。気をつけてくださいね」

ヒエーーーでした。
それを知って周りを見渡すと、なんたる恐ろしい場所か…。



滑ったら死ぬ。


もう一つ。

今回は佐藤小屋という五合目にある山小屋に宿泊したのですが…。

当日団体の宿泊が入っており、女将が奮発してくれ、なんと夕飯「すき焼き」。



家の飯より充実。


さらに、食事後ワンカップを半ダース買って飲んでいたところ、主人よりこれも飲めと日本酒の瓶に入った赤ワイン&白ワイン。

そして、朝飯は野菜たっぷりのうどん。

いたれりつくせりです。

テキパキ高速回転系女将と、マイペースのんびりやろうや系主人かけあいが素敵でした。
ありがとうございました!


最後に。
凍った地面をツルツル、カチカチなど表現しますが、山では「カリカリ」といいます。



なだれで固まった雪「デブリ」。
これは、カリカリなデブリ。

2012年12月17日月曜日

富士山 雪上訓練!

行ってまいりました、雪上訓練。通称、「雪訓(せっくん)」
ガイドの方々はみんな雪訓、雪訓、と言ってたのでなんか通っぽい感じになります。覚えておくといいと思います。

夏は何度となく登っている富士山ですが、冬は初チャレンジ。
というか、本気雪山はメンバー全員初挑戦。12本アイゼンやピッケルの使用も初体験でした。
すべてが初体験で、記事がとっても長くなってしまいそうなので、ここからは写真を間に挟みながら解説していきます。

1日目、あいにくの雨の為、雪上訓練はお休み。5合目の佐藤小屋に着くとお部屋でロープワークの講習会です。
ロープの結び方から、様々な登攀器具の使い方など。
最後はカーテンレールを支点に懸垂下降の仕方まで。
あやうくカーテンレールを壊してしまう程、皆真剣です。



そして夜はやはり宴です。
ガイドの倉岡さんが日本酒と枝豆を持参。枝豆の皿はスコップ
超ワイルド。山男感満載の宴です。 


翌朝、天気も回復し雪訓日和!!
いざ、出発!!
初心者とは思えない、山男感が出た良い写真に仕上がりました。
俺も写りたかった。



アイゼンワーク、ピッケルワーク、滑落停止など、基本をしっかり学びます。
そして昨夜のロープワークの実践編も。
慣れないもんで、カラビナが毎回グローブを噛みます。



昨日の雨もあり、雪カッチカチ。
「落ちたら止まらないよ。」と倉岡さん。
冬富士の滑落は死です。
緊張しながらゆっくり歩きます。



風が強い!
山肌の雪が舞う。5合目付近でも強く感じる風ですが、頂上付近はとんでもないらしいです。
人が本気で飛ばされる風だとか。無風状態から突如風速40m以上の突風が吹くそうです。
で、斜面はツルツル。落ちたら止まらない。
そうです、冬富士って超デンジャラスなんです。
ということなので僕ら初心者はこんな風の強い日は登頂なんか狙いません。


アンザイレンでゆっくり、慎重に。
急斜面を直登!うーん、いい写真。
俺も写りたかった。


雪上訓練無事終了!の絵。
やっと写真写れたけど・・・
佐々木さん!ポーズ合わせてー!!


そんなこんなで、あっという間の二日間でした。
次回は1月に八ヶ岳。アイスクライミングとかもやってみようか。超楽しみです。

で、1月15日からは南米へ。ついにアコンカグア!
さあ、のこり1ヶ月。
怪我のないように、しっかり仕上げます!

2012年12月9日日曜日

今日もRe:Re:藻岩山


今日もRe:Re:藻岩山。

昨日は猛吹雪で雪がふかふかでした。

慈恵会~旭丘公園~藻岩山~慈恵会、三時間。
特になーんの事件もございませんでした。


先週は石川社長が札幌へお越しになり(激を入れてもらったり)、会社の忘年会があったり(iPadミニが当たったり)、とまさに師も走っちゃうくらいの忙しさ

そして今週末は富士山雪上訓練です。


今日は山の後、買い物にも行きました。

しめて7万くらい、一括してやりましたよ。


・モンベルのベンティスカダウン
・モンベルのウール、ミトンの手袋
・モンベルの厚手の冬用インナー
・モンベルのバラクラバの帽子
・モンベルの冬用ズボン(実は夏用でずっとやってました)
・ノースフェイスの移動用で使おうと、ダウンのスリッポンみたいなの
・ノースフェイスの冬用帽子
・オークリーの砂が入んないようなサングラス
・あさひなぐ⑦(薙刀の漫画、最近はまってます)


買い物するとスカッとしますよね。

あとは今週の金曜日に、10万ほどする、マッキンリーにも登れる冬靴を買って冬用装備は揃います。

スカッと一括してやるぜ。

2012年12月3日月曜日

鹿との遭遇

原田君がアイゼンに感動を覚えている時間、私も山登ってました。

今年もう3回目となる丹沢、今回は蛭ヶ岳まで。
なかなかハードでした。

今回は晴れを見込み、富士山の写真でも、なんて一眼レフを持って行くもあいにく曇天。
後半は雪。。。

結果、撮った写真はわずか8枚。
うち、途中出くわした鹿の写真5枚。

過去にも何度も遭遇してるし、そんな珍しいものでもないのに・・・
ちなみに今日は3頭あいました。
もっと素晴らしい景色を納めたかったろうに、カメラが可哀想です。

ってことで、渾身の鹿アップ

 鹿。山の問題児。でも結構かわいい。

鹿2。人間慣れしてて近寄っても全く動じない。 

なにげに初蛭。超疲れた。

2012年12月2日日曜日

1700円の軽アイゼン


ジャキーン!





買いました。軽アイゼン。
ワンタッチで便利!
1700円。さっさと買えばよかった。

そして、早速行って参りましたよ、Re:藻岩山~小林峠。

先週アイゼン無しで登ってた私は阿呆ですわというくらいスイスイ登れます!

今日も皆さん揃ってアイゼンを付けてらっしゃいましたが、一人だけアイゼン無しに挑んでいる、先週の俺状態の男性がいました。
不憫でした。
1700円で快適登山ができると教えてあげたかった。


今日はフカフカの雪が気持ちよかったです。

ズイズイ進んでいると、毛玉みたいなのがぽつんと雪の中に落ちており。

近づいて確認すると瀕死のネズミでした。

そのネズミを雪の中に埋葬し、少し歩くと、白銀の地面に赤い血痕。

そして、さらに進んでいくと久方ぶりに人とすれ違い…、
挨拶がてら、その人の顔を見ると非常にネズミに似ていました。


・瀕死のネズミ
・雪に残る血痕
・ネズミに似た男性


突如、金田一少年みたいなシチュエーションに放り込まれました。

特に落ちはないんですが…。


今日は下山したその足で銭湯なのに天然温泉「山鼻温泉」へ。

ゆっくりつかって帰ってきました。