挫折も一度味わったため、もう怖いものはない!という気持ちです。
やるべきことは全てやった、あと必要なのは個々の強い気持ちとチームワークだけ。
失敗から1日休養し、僕らは2月1日にベースキャンプ4300mをあとにしました。
高所登山の一歩一歩は、カメのようにゆっくり歩くのですが、
その間に、会社や仲間、家族のことを考えて、感謝の気持ちを新たにしていました。
夏は日が沈むのが9時頃(キャンプ2 ニドにて) |
そうするうちに、絶対登れるという自信(自己暗示?)を持つことができたのです。
おそらく社長や応援してくれている皆さんのパワーが伝わってきたのでしょう。
たしかに、疲労困憊ではありましたが、やがて最後の難所グランカナレータにたどり着きました。
6800M付近となり、息がつかえるようになりました。
吐く息を意識すれば、スーッと息を吸えるはずなのですが、
肺が疲労してしまい、思い通り呼吸が続きません。
そうして、立ち止まることが増えてきました。
やむ無く、「先に行ってくれ」と後輩二人に言いました。
このままでは、いつになったら届くかわかりません。
そうしたら、「先で待つのも一緒だから、佐々木さん、がんばって歩いてください」と、二人が励ましてくれました。
まるで、24時間テレビの100キロマラソンのエンディングシーンのようです。
不自由になってしまったカラダを、涙がでそうな気持ちで、引きずっていきました。
実は泣いていました。
2月3日・午前9時45分、5900mキャンプ3から最終アタック開始して1100m登り、9時間以上かかって頂上に立ちました。
素晴らしい晴天、風もなく、見渡す限りのアンデス山脈です。
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「やったー!!!!」
皆で抱き合いました。
同時に地球の裏側にある日本のオフィスで、たくさんの仲間が吉報を待っていてくれました。
日曜日にもかかわらず、本当に感謝に堪えません。
アコンカグア頂上には腰ほどの高さの十字架に、登頂者の記念品が巻きつけてあります。
人それぞれの登山があると思いますが、DACのセブンサミッツプロジェクトは、
仲間とのかけがえのない経験であり、宝物です。
別れを惜しんで、ベースキャンプのアルゼンティーナたちと
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